チームのパフォーマンスを向上させるために何が必要か。

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チームのパフォーマンスを向上させるために何が必要か。

真っ当なチームリーダーであれば、これについて考えないリーダーはいないと思います。むしろ、常にこのことに悩まれているのではないでしょうか。

私が多くのチームや組織を支援する中で明らかになってきていると感じるのは、チームのパフォーマンス向上においてまず必要なことは、チームリーダーの思い込みや先入観を取り除くことだということです。

なぜなら、今現在のチームのパフォーマンスは、今のリーダーの思い込みの結果と言っても過言ではないからです。言い換えれば、今のリーダーの思い込みが今の結果を生み出していると言えます。

なので、今の結果を変えたいと思うのであれば、今のリーダーの思い込みをまず変える必要があります。例えば、今リーダーが信じていない相手が期待以上のパフォーマンスを発揮してくれるということはあり得ないからです。

ただこれは、決してチームリーダーの批判をしたい訳でも、チームのパフォーマンスの責任をすべてリーダーひとりに押し付けるべきだと言っている訳でもありません。

思い込みや先入観は誰でもが持つものですし、それがなければ行動の指針を持てないということもあると思います。また、人が誰かに対して思い込みや先入観を持つにいたるには、何かしらのきっかけや出来事があったというケースが多いので、リーダーがそのような思い込みを持つに至ったのには、メンバー側に理由があることも多々あると思います。

しかし、それであっても、リーダーのメンバーに対する認識がチーム全体のパフォーマンスに与える影響が大きいということです。なので、チームのパフォーマンスを変えるには、まずリーダーの思い込みを取り除くことが先決ということです。

ただ、リーダーの思い込みや先入観を取り除くことはリーダー一人でできることではありません。その思い込みを取り除く、あるいは書き換えをする「機会と場」が必要です。しかも、その思い込みは相手との関係性においてできあがっているものなので、その相手がいる場で、相手とともに関係性を変えなくては本質的な解決になりません。

それがもし誰かひとりとの関係性の問題であれば、1on1などで直接対話する方法もあるかもしれません。あるいは、リーダー自身の考え方や心構えの問題であるならば、コーチングも有効な手段かもしれません。

しかし、リーダーは常に複数のメンバーとの関係性の中にいます。なのでメンバー全員との関係性を考えていかなければなりません。つまり、メンバー全員と同時に、同じ場で、リーダーが思い込みを取り除き(書き換え)、かつ、その変化をメンバー全員が知る(感じる)ことができる場が必要なのです。チームはすべて相互の関係性で成り立っていて、相互作用し合うものだからです。

チームリーダーが思い込みを取り除いたことが伝われば、メンバーのリーダーに対する思い込みも変わります。さらにリーダーはそれを感じることでメンバーとの関係性に自信を持つことができます。それがまたメンバーに伝わり、互いの関係性に対する自信が強固なものとなり、新たなチャレンジへの大きな力となる。それが相互作用です。

では、どうしたらその「機会と場」をつくれるのか?ということですよね。それができなくて困っている、あるいは怖くてできないチームリーダーが多いことと思います。

しかし、まさに、その場をつくるために多くの研究と時間と試行錯誤を経てあみだされた手法が「レゴ®シリアスプレイ®メソッド」(LSP)という手法なのです。

LSPのエッセンスを簡単に説明すると、各自の思考を文字や言葉ではなくレゴブロックで作られた3Dの作品に変えて、人格と思考を切り離し、全員が思考(作品)にフォーカスして安全かつ公平に互いの考えを共有していくプロセス、ということです。

LSPにおいて特に私が重視しているのは以下のポイントです。

・言葉を放つ前に、自分の思考を組み立てながら内省できる。
・相手を見るのではなく、相手の思考(作品)を観察しながら相手の目線に立てる。
・人格同士の争いではなく、異なる思考を受け入れ、共有し合える場になる。

そのようなプロセスがどれだけの変化をチームに生み出すか。きっと驚かれると思います。協働、共創、セルフリーダーシップ、多様性の受容、自信、コミットメント。これらすべてはこの時間と場から始まります。

チームリーダーや組織リーダーと接していて私がいつも思うことは、チームのパフォーマンスを向上させるためにリーダーがさらなる武器を持つ必要はないということです。必要な武器(スキルや能力)をすでに持っているからリーダーになられている訳ですから。それよりもむしろ、武器を置き、鎧を解いてみせる「機会と場」が大切だと思っています。

しかしながら、その機会と場もリーダーが自ら作り出せ、というのは、このスピードと結果重視の時代でプレイングマネージャーにならざるを得ない多忙なリーダーには酷なことだと思います。なので、その「機会と場」を提供することに特化している外部の力を活用していただければと思っておりますし、そのようなリーダーに活用いただけることをLSPも待っていると思います。

チームリーダーの皆様には、チームのパフォーマンスを向上して、早く楽になっていただきたいと切に願っております。

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