株式会社くるめし 戸田様インタビュー:全社キックオフでのLSP導入事例

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株式会社くるめし 戸田様インタビュー:全社キックオフでのLSP導入事例




組織の結束力向上への新しいアプローチ


今回は、株式会社くるめし コーポレートグループ グループ長の戸田順哉様に、全社キックオフイベントでLEGO® SERIOUS PLAY®メソッドのワークショップ(以下、LSP)を導入された経緯と成果について詳しくお話を伺いました。100名規模の組織における部門間連携の強化という課題に対し、LSPがどのような効果をもたらしたのか、その実践的な活用事例をご紹介します。

LSP導入の背景:組織の可能性を最大化するために


―全社キックオフにLSPを導入されることになった経緯を教えてください。

私が株式会社くるめしに入社してまだ半年ですが、入社する時点で、4か月後に実施される全社イベントの企画責任者に任命されました。私はこれまでのキャリアの中で大規模な社内イベントの経験は豊富でしたので、運営面での不安はありませんでしたが、「くるめしという会社にとって最も価値のあるイベントとは何か」という点について、準備期間中に社内の様々な方とディスカッションを重ね、組織の特性を深く理解しようと努めました。

くるめしはベンチャー企業と表現されることもありますが、実際には、各メンバーがそれぞれの専門性を活かして着実に成果を上げている非常に堅実な会社です。一方で、その専門性の高さを活かして、部門を越えた連携や情報共有の機会をさらに増やすことができれば、より大きな成果につながるのではないかと考えました。

なので、今回のキックオフはくるめしのさらなる成長のための機会として捉えました。100名もの社員が全国から集まっているのですから、お互いの知見や経験をより積極的に共有し合えば、会社のバリューである「顧客体験」の向上により大きく貢献できるはずです。全社員が一堂に会する貴重な機会を、この可能性を引き出すために活用したいと考えました。




キックオフイベント プロジェクトチームの皆様

多様性への配慮:全員が参加できる環境づくり


―具体的にどのような工夫が必要だったのでしょうか。

社内には様々な経歴、専門分野、価値観を持つメンバーがいます。豊富なキャリアを持つベテランの方もいれば、くるめしで会社員としてのスタートを切った新しいメンバーもいます。100名が一度にコミュニケーションを取る場面では、テーマや進行方法によっては一部の方だけが発言し、他の方は聞き役に回ってしまうリスクがありました。

従来のディスカッション形式では、発言の得意な方とそうでない方の差が生まれやすく、本来であれば素晴らしいアイデアや視点を持っていても、それが表に出にくい環境になってしまう可能性があります。経営陣から現場の最前線で活躍するメンバーまで、全員が対等な立場で自分らしさを発揮できる場を作る必要がありました。

そこで着目したのが、言葉に頼らず、誰もが親しみを感じられるツールを使ったコミュニケーション手法でした。日々真摯に仕事に向き合っている誠実なメンバーが揃っている組織ですから、適切なきっかけさえ提供できれば、自然で豊かな対話が生まれると確信していました。


株式会社くるめし 人事総務グループ グループ長 戸田順哉様

プロジェクトチーム全体での合意形成


―LSP導入の決定はどのように行われたのですか。

複数の候補となるコンテンツがありましたが、プロジェクトチームに1時間ほどLSPを体験してもらったところ、全員がファンになってくれました。自分だけがいいと思って進めるのではなく、プロジェクトメンバー全員の合意を得られたことが決定的でした。

限られた時間で100名のメンバー同士の理解を深めるという、ある意味でチャレンジングな取り組みでしたが、最終的に全員の賛同を得て実施に至りました。

当日の体験と新たな発見


―戸田さんご自身の当日の感想はいかがでしたか。

私自身LSPの体験は4回目でしたが、会社全体を巻き込んでやるのは初めてでした。自分以外の99人の考え方が、あれほどダイナミックな形で表現されることにあらためて驚きました。

特に印象的だったのは、普段は発言が控えめな人が、積極的にブロックに対して真剣に語っている姿でした。それを見た瞬間、この取り組みは間違いではなかったと確信できましたし、参加者からも「自分の考えを出せた」「懐かしさに浸りながら話すきっかけになった」「部署を超えた対話ができた」といった声を多数いただきました。

自分が体験すること以上に、体験してくれた方々のいろいろな意見を聞けたことが、他のコンテンツにはないLSPの強みや特徴を再認識する機会になりました。


当日の会場の様子(進行役はローレンス佐藤)


ワークショップ冒頭の練習で作成した作品

継続的な効果:組織文化への浸透


―その後のメンバーの皆さんの変化や反応はいかがでしたか。

LSPの直後に劇的な変化が起きたわけではありませんが、現在進めている採用広報の活動を通じて、明確な変化を実感しています。各部署の取り組みや価値観を記事化して社内外に発信する活動を行っているのですが、LSPの体験により、役職や部署に関係なく、誰もがそれぞれ独自の視点や想いを持っているということを深く理解できていました。そのため、どなたにインタビューをお願いしても快く応じていただけますし、積極的にお話してくださいます。

この活動は社内でも大変好評で、部署間の理解を深めるよいきっかけとしても活かされていると思います。「あの部署はどんな仕事をしているのか知りたい」という声があった際には、該当する記事をご紹介することで、生き生きとした新鮮な情報をお伝えできています。

成果と今後への期待


―今回の取り組み全体をどのように評価されていますか。

私自身、なかなか満点をつけない性格なのですが、今回最も価値があったのは、LSPに参加したすべてのメンバーが、受け身の参加者ではなく、積極的な貢献者として場に参加できたことです。一人ひとりが自分なりの表現で想いを形にし、それを他のメンバーに伝える役割を果たしました。誰一人として「ただ聞いているだけ」の人はいませんでした。

主体性や当事者意識を自然な形で発揮できる機会を提供できたことは、組織にとって非常に意義深い体験だったと考えています。

今後は、管理職の皆さんや経営陣にも、日常の組織運営や戦略策定の場面でLSPの手法を活用していただき、より効果的なチームビルディングや意思決定に役立てていただければと思っています。

未来に向けた展望


―最後に、戸田さんの今後の展望などをお聞かせください。

来期に向けて人事制度の見直しを計画していますが、制度設計だけでなく、実際の運用段階でのフォローアップが重要になります。そうした継続的な取り組みの中でも、今回のLSPで得られた気づきや手法を活用していきたいと考えています。

また、LSPのような価値ある手法は、一つの組織だけで活用するのではなく、より多くの組織や場面で活用されることで、さらに大きな価値を生み出せると感じています。

主体性や当事者意識を自然な形で発揮できる機会を提供できたことは、組織にとって非常に意義深い体験だったと考えています。

今回の貴重な経験を振り返りつつも、明日からの価値創造と可能性に目を向けて、様々な手法やコンテンツも活用しながら、前進し続けていきたいと思います。

おわりに(ローレンス佐藤)


戸田様のお話から、LSPが単なるワークショップツールではなく、組織の潜在力を引き出し、新しい関係性を築く触媒的な役割を果たしていることが理解できました。特に、多様な専門性を持つメンバーが集まる組織において、全員が参加できる環境と、全員が自分らしさを発揮できる場をつくり、それが継続的な効果を生み出していく過程は、多くの組織にとって示唆に富む事例だと思います。

真の成果は一回の実施にとどまらず、そこで築かれた相互理解と信頼関係を、いかに継続的な組織運営に活かしていくかにあることを、改めて実感させられるインタビューでした。戸田様、貴重なお話をありがとうございました。


くるめし様のnote記事


くるめし様のnoteでもキックオフイベントの記事が掲載されています。是非ご覧ください!
https://note.com/jfd2021/n/n0e8ed2237a78



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