第3のイノベーション
私たちの商品・サービスは、顧客に何をもたらしているのか。
長く扱ってきた商品ほど、その価値を分かっているつもりになりやすいものです。
性能や品質、価格を説明する言葉。その商品が使われる場面や、購入後に顧客ができるようになること。見方を広げると、まだ十分に捉えられていない価値が見えてくるかもしれません。
第3のイノベーションは、自社の商品・サービスの価値を見直すためのプロセスです。既存事業を起点に、顧客への価値を広げる可能性を、対話を通じて探ります。
自社の「当たり前」から、一歩視野を広げる。
「私たちは、この製品をつくる会社だ」
「お客様が求めているのは、この機能だ」
「このサービスは、この業界で使われるものだ」
そうした捉え方は、日々の仕事や判断を支えています。同時に、新しい可能性を考えるときの前提にもなっています。
何を提供していると考えてきたのか。なぜ、その顧客や使い方を想定しているのか。自社の中で共有されてきた見方を確かめることから、価値を見直していきます。
顧客の経験まで含めて、価値を考える。
商品やサービスの中核に加え、その選び方、使い始め方、日々の活用、困ったときの支援などにも目を向けます。
例えば、ある機器について考えるなら、性能に加えて、導入時の説明、使いこなすための支援、保守や周辺サービスも検討対象になります。それぞれの取り組みを、顧客に届けたい価値に沿って組み合わせていきます。
自社にある技術や経験、取引先との関係が、どのように役立つか。その可能性を探るのが、このプロセスです。
ワークショップで考えること
1. 自社は、何を提供しているのか。
商品やサービス、仕事の経験を振り返り、自分たちが強みや価値だと考えていることを可視化します。同じ会社の中でも、部門や立場による見方の違いを確かめます。
2. 顧客の、どんな場面に関わっているのか。
誰が、いつ、どのように使い、何を実現しようとしているのかを考えます。把握している顧客の声と、自分たちの推測を分けて整理します。
3. 周辺に、どのような価値を加えられるか。
使い方の提案、導入支援、教育、保守、他社との連携などへ視野を広げます。個々の案が、顧客にとってどのような価値につながるかを検討します。
4. 次に、何を確かめるか。
浮かび上がった仮説について、顧客に聴きたいこと、現場で観察したいこと、小さく試したいことを整理します。
考えを形にして、見方の違いを共有する。
ワークショップでは、LEGO® SERIOUS PLAY®メソッドを活用します。参加者が自社や顧客、提供している価値をモデルとして表現し、その意味を語り合います。
言葉だけでは同じに聞こえていた考えも、形にして説明すると、違いやつながりが見えてきます。それを手がかりに、自社の事業を捉え直していきます。
このようなテーマでご相談いただけます。
- 自社の強みや、顧客に選ばれている理由を考え直したい。
- 商品の機能や価格だけでは、価値を伝えきれていないと感じる。
- 経営者と現場、営業と開発で、顧客への見方を共有したい。
- 次世代のメンバーと、これからの事業について話し合いたい。
- 既存の商品やサービスを起点に、次の展開を考えたい。
対話を、次の検証につなげる。
目指すのは、自社の価値について共有できる言葉と、次に確かめたい仮説を持ち帰ることです。顧客の声や実際の利用場面に照らして考えるための、最初の一歩を整理します。
実施の目的、参加される方、扱う事業の範囲を伺い、ワークショップを設計します。時間や実施形態、費用については個別にご相談ください。
実践の背景と、これまでの記録
理論的背景の一つに、David Robertson氏の著書『The Power of Little Ideas』があります。既存事業の周辺にある取り組みを組み合わせ、顧客への価値を広げる考え方を実践に活かします。
これまでの開催写真、参加者の声、理論背景の詳しい説明を、記録ページにまとめています。
開催の記録・参加者の声