2025/06/03
グローバルチームにこそ、LEGO® SERIOUS PLAY®メソッドを
世界中の人々と共に働くことが当たり前になった今、グローバルチームのマネジメントやチームビルディングには、 これまでにない繊細な配慮と新しいアプローチが求められています。 「会議では何も言わない日本人」 「何を考えているのか分からない」 「本音が出てこない」 そういった声を、外国人マネージャーやチームメンバーから聞いたことはないでしょうか? あるいは、日本人メンバーの立場からすると、 「英語に自信がないから話せない」 「文化が違いすぎて、どう受け取られるか不安」 「黙っているのが一番波風を立てない」 そんな気持ちが、無意識のうちにグローバルな場面での“沈黙”を生み出しています。 その沈黙の中には、実は、豊かな想いも、鋭い視点も、深い共感も含まれているのに。 LEGO® SERIOUS PLAY®(以下LSP)メソッドは、 そんな見えない壁を超え、本当の意味で「通じ合う」チームをつくる力を持っています。 本日は、「なぜグローバルチームにこそ、LSPが必要なのか?」 その理由をお伝えします。
■ LEGO® SERIOUS PLAY®メソッドとは
LEGO®︎ SERIOUS PLAY®︎メソッド(LSP)は、レゴ®ブロックを使って参加者が自らの思考や感情を”かたち”にし、 その作品をもとに語り合うことで、より深い理解と共創を実現する対話型のワークショップ手法です。 欧州で生まれ、現在では企業のチームビルディングや組織開発、ビジョン共有、課題解決など、 さまざまなシーンで活用されています。
■ 対面式だから生まれる「場の力」
LSPワークショップは、あくまで”対面”で行うことを前提としています。 同じ空間に集まり、同じ材料(レゴ®ブロック)に触れ、同じテーマに向き合う。 そこには、画面越しのやり取りでは生まれにくい臨場感や、 感情の交差、目に見えない”空気”の共有があります。 日本人・外国人を問わず、初めは少し緊張していた場も、手を動かし、ブロックに触れ、 自分の作品を語り、他者の作品に耳を傾けるうちに、 次第に笑顔が生まれ、空気が和らいでいきます。 言語能力や肩書き、国籍に関係なく、”ひとりの人間”としての声が自然と場に出てくる。 それが、LSPワークショップの魅力です。
■ 日本人の「沈黙」を「表現」に変える
特に日本人メンバーにとって、グローバルな場面はハードルが高くなりがちです。 英語で発言する自信がない。 意見を述べることで場の調和を乱したくない。 何かを間違ったら恥ずかしい。 そうした思いが、無言を選ばせてしまうのです。 しかし、LSPでは“言葉だけ”が表現手段ではありません。 自分の考えや気持ちをレゴ®ブロックで表現し、作品を指しながら話すことができるため、 英語に自信がなくても、思いを伝えることができます。 実際に多くのLSPセッションでは、日本人参加者が 「普段よりずっと自分を出せた」 「英語じゃなくても、思いが伝わった実感がある」 「話すよりも、作ることで相手と分かり合えた気がする」 といった感想を述べています。 これは単にテクニックの問題ではなく、”安心して表現できる空間”が、 対面で設計されているからこそ生まれる体験なのです。
■ 「言葉ではなく、形で理解する」コミュニケーション
LSPでは、ブロック作品そのものが「共通言語」として機能します。 例え話し手が流暢に話せなくても、 その作品に込められた意味や意図を、視覚的・立体的に理解することができるのです。 つまり、文化や言語が異なるメンバーが集まっても、 「自分なりの世界の見え方」や「感じていること」を形にすることで、 他者に”正確に”、”誤解なく”伝えることが可能になります。 これによって、日本人が外国人に「何を考えているのかわからない」と思われる場面が激減します。 むしろ、普段はあまり話さない日本人メンバーの作品が、 チーム全体に新たな視点やインスピレーションを与えることさえあるのです。
■ 「違い」と「多様性」を「貢献」に変える
グローバルチームにおける最も大きな資源は「多様性」です。 国籍、文化、宗教、価値観、仕事観、コミュニケーションの取り方。 違いがあるからこそ、強いチームが育つ可能性があります。 LSPは、そうした違いを「ズレ」や「ストレス」ではなく、 「面白さ」や「インスピレーションの源」に変える設計がされています。 一人ひとりの内面を尊重し、聴き合い、つなぎ合わせていくことで、 「誰一人、置いていかれないチームづくり」が可能になるのです。
■ まさに「自分の声を持てる」、その体験
LSPは、ブロックを組み立てるワークではありません。 自分の考えや立場、感じていることを「かたち」にして、それを仲間と共有し、 対話によって深めていく体験です。 つまり、「自分の声を持ち、チームに届ける」という経験を、 全員が体感するワークショップです。 言語能力や文化的背景の差があっても、 LSPはそのすべてを包み込みながら、 チームをひとつにまとめていく力を発揮します。
■ 試してみる価値はある
もし、あなたのチームがグローバルで、 ・もっと率直な意見交換ができる場がほしい ・チームの一体感を高めたい ・日本人メンバーの発言をもっと引き出したい ・多様性を活かしたチームに進化したい そう感じているなら、LSPは有力な選択肢です。 画一的な座学やプレゼンではなく、 一人ひとりの“思い”と“かたち”をつなぐLSPの体験は、 チームに新しい風を吹き込み、変化のきっかけをもたらすでしょう。 対面だからこそ生まれる空気、 かたちがあるからこそ伝わる本音。 グローバルチームにこそ、 LEGO® SERIOUS PLAY®メソッドの導入を、心からおすすめします。
ご相談は、お気軽にローレンス佐藤まで。 laurence.sato@life-btj.com